≪4≫ 「……襲っているのは、おまえたちのほうだぁ!」 弘樹が怒鳴り声を響かせると、さすがに由良子は不安になってきた。 (花乃香ちゃんの言うとおりにしてみたけど……弘樹さん、怒ってるんじゃないかな? どうしよう……) 兄の怒声を気にした様子もなく、花乃香は肩をすくめる。 「襲っているだなんて、人聞きの悪いことを言わないでほしいな。お兄ちゃん」 あくまで冷静な友人の声。 しかし、現実にイヤそうにしている弘樹の姿を見ていると、由良子はさすがに申し訳なくなってきた。 「ご、ごめんなさい……弘樹さん。花乃香ちゃんが、こうしないと弘樹さんが興奮してくれないから、って……」 「しないよっ! こんなんで興奮するわけないだろ!」 「だがしかし、その言葉とは裏腹に弘樹の勃起牡肉男爵は固く反り返っていくのであった」 「変なナレーション入れんな!」 会話に割り込んできた妹めがけて、わめき散らすことしかできない弘樹。 「とっ、とにかくやめるんだ……うぉ」 「そーいえば、お兄ちゃんはお風呂に入ってないのか……ん、んぅ」 そんな兄を弄ぶように、花乃香はまたもや膨らんだ男性器を舐め回す。 彼女が舌先で亀頭の外周を突くと、弘樹の体が痙攣する。 普段から男に縁があるように見えない花乃香だが、意地の悪さにかけては先天的な才能があるらしい。もったいぶって焦らすことが狙いとしか思えない、巧みな舌愛撫だった。 「ほら……由良子ちゃんも……んんぅ。ここ甘くておいしいよ」 「嘘ばっかり……はぷ、ん、んっく……すごい、匂い……です」 花乃香と顔を並べて、由良子は反り返った屹立に舌を這わせる。 (これが男の人の……弘樹さんの匂い……なんだか頭がクラクラしてきちゃう……) 異性の体臭が理性を蕩けさせていく。 好きな相手の臭いを嗅ぐと、それだけで胸がドキドキと高鳴る。 舌を使った由良子の奉仕は、自然にエスカレートしていった。 「んっ……ここ、いいですか……ぇう、んん」 「んぷ、んぶ、んぐ……しょうがないから、私たちの舌でキレイにしてやるのだ」 「はひ……んっく、んぐ……んんっ、ん、んぅぅ……」 由良子は充血した海綿体を口にふくんだ。 そのまま穂先を喉の奥に導き、ゆっくりと首を振る。舌をからめて亀頭冠に唾液をまぶし、先端部に刺激を与えていく。 すると弘樹が背筋のけぞらせた。 どうやら快感が強すぎて、射精欲が一気に高まってきたらしい。 「ちょ、ちょっとま……おぅふ」 「おおっ! 由良子ちゃんは大胆ぞな、もし」 「んんっく……んっくぐ、んぐ、んむぅ……」 奉仕に夢中になり、由良子はチュパチュパと音をたてて太い肉棒を舐めしゃぶる。 (お口の中の弘樹さんが……すごく、大きい……) 朱唇を割る極太の勃起肉は、今にもはちきれんばかりになっていた。 見た目はいかにも清純そうな由良子が、情熱的なフェラチオを繰り出す。 そんな健気なところがさらに男心をくすぐるようで、弘樹は身悶えするばかりだった。 「おおおオゥッ! ノォー……だっ、ダメっ!! そんなにしたら……」 「耐えるんだ! がんばって、お兄ちゃん」 「そ、そんなこと言われたって……気持ちよすぎて」 弘樹はすっかり逃げる気をなくしているようだ。 そのかわりとばかりに今にも爆発しそうなほど怒張を反り返らせ、息を荒くしている。 美貌を上気させた由良子は、熱のこもった視線を友人の兄に向けた。 「一生懸命がんばりますから、私の……私のお口で気持ちよくなってくださいね」 その宣言どおりに、ふたたび弘樹の強張った牡肉を口中に導く。 由良子の首振りが勢いを増す。唇をすぼめて血管の浮いた茎肉をシゴきつつ、頬の裏側に先端を擦りつける。口内粘膜と擦れた海綿体は、みるみるうちに膨張の度合いを高めていく。 唾液と前戯汁のからみあう淫らな水音が室内に響きだした。 「ふぎゅ、んっふ、んんっ……んぅー……んっく、ン、ング」 「オッ、オゥ!! そ、そこは……アォフ!」 「獣のような声だぞ。お兄ちゃん」 よほど快感が強いのか、弘樹はオットセイのような間の抜けた声を放つ。 その声に促されるかのごとく、由良子はカウパー汁がだだ漏れの鈴口を強く吸った。 「ん……んぅ、んぢゅ、んっく……」 口いっぱいに広がる苦味。 それでも好きな男のためにする行為だと思えば、飲み下すのは苦ではない。 そうすることで弘樹が興奮してくれる。 それが、由良子にとってはたまらなく嬉しいことだった。 (どんどん固くなって……ヒクヒクしてる……) 膨れ上がった男根は、今にも弾けそうになっている。 それでも、まだ射精するほどではないようだ。 もしや自分が上手にできていないのだろうか、と由良子は不安を感じた。 「弘樹さん。気持ちよくないですか?」 「いや、気持ちよすぎて……だな」 「お兄ちゃんは獣だな」 横から会話に割り込んだ花乃香が、弘樹の陰嚢を舌でなぞり上げる。 「おやおや。お兄ちゃん袋がヒクついてるぞ。こんなので感じるのか、お兄ちゃんは」 「や、やめなさい……はぅ。どっちも気持ちよすぎて……ふぇぇ」 弘樹はもう完全にメロメロだ。 そんな彼の興奮が乗り移ったかのように、由良子の気分も出来上がっていた。 (弘樹さんのを口にしてるだけで、私……とっても感じちゃってる……) 奉仕行為に熱中すると、恍惚がこみ上げてくる。好きな男の快楽が伝わってくると、それだけで下腹部に疼きが生じるのだった。 由良子の子宮がじんわりと火照ってくる。 みずからも恍惚を感じるほどの、ひたむきな口唇愛撫。その甲斐あってか、弘樹も牡の象徴をしきりにヒクつかせ、先端からドロドロの分泌液を垂らすほどになっていた。 射精の予兆であることはあきらかだ。 悶える兄に、花乃香が楽しそうな様子で語りかけた。 「もう限界なのか? 出していいぞ、お兄ちゃん」 「違う! も、もどかしくて……」 「もどかしい……物足りないってことですね!」 由良子は優等生にありがちな気を回しすぎた判断を下すと、弘樹の股間に顔を埋める。 「もっと……もっと、激しくしますね」 「待って待て待って! それ以上されたら……」 「はぶ、んんっく、ング、んぅ……ん、んっ、んぶ……」 膨張しきった海綿体にむしゃぶりつく。 頭を激しくシェイクすると、火を放ちそうなほど熱くなった肉幹が口の中で強く脈打つ。 由良子は爆発寸前の怒張に唾液をまぶし、すぼめた朱脣でシゴく。そんな卑猥なおしゃぶり行為で、さらなる肉快を引き出していった。 「はぶ、んゅ……んっぅ、んぐ、んぎゅ、んー……んっ」 「おお。由良子さんが本気だぁ」 「そ、そんなにしたら……出ちゃうぅぅ」 いい年して、情けない声を放つ弘樹。 年下の少女からの献身的な口唇奉仕によって、いきり勃つ男根は爆発寸前だ。 友人の熱烈なフェラチオを見ていた花乃香が、ふいに兄の股間に手をさしのべた。 「よしっ! 私も由良子ちゃんを手伝うよ〜」 「うわわっ……待てこらバカ。はぅん!」 妹の手ではち切れそうな屹立をシゴかれ、弘樹は腰を浮かせる。 花乃香は兄の嫌がることをするのが、心底楽しいらしい。 裏筋のつけ根あたりを手のひらで包み、激しく上下させる。 おそらく本人は嫌がらせのつもりなのだろう。けれども、それが結果として弘樹の発射を促す行為となっていた。 (弘樹さんのが……ピクピクして、もうすぐ……なのかな?) 一気に射精欲をこみ上げさせられたためか、膨れ上がった剛直は痙攣を繰り返す。 限界いっぱいの勃起肉にさらなる快楽を与えようと、由良子はとがらせた舌先を亀頭の割れ目に押しつけた。 「んぐっ、ぇう……んんぅっ……ング、ン」 「ほぉぉぉぉぅ……うわぉ、それキクぅ!」 敏感な尿口を舌でほじられると、あまりに快感が強かったのだろうか。とたんに弘樹の体は弓なりに撓った。そのうえ、電流を受たかのごとく震え出し、放出直前の海綿体がブワッと膨らんだ。 「ぇっく……お口に、出してください。弘樹さん……ん」 「お兄ちゃんがエビみたいに!」 「あっ、あああ……で、出るっ! あふぅ……」 腰をガクガクと震わせながら、弘樹が滾った牡汁をぶちまける。 ドクドクッ……どっぴゅ、びゅるるるっ……。 口内射精によって流し込まれた大量の精液。由良子は愛しい男の子種を舌で転がすようにして味わう。 (弘樹さんのお汁が……お口いっぱいに……) 少女の胸に充足感がこみ上げる。 弘樹に対する奉仕の念が報われると、腰の奥が熱くなっていく。 触れてもいないのに膣奥から熱汁が流れ出し、下着を湿らせる。そこから沸き上がる淫らな感情に促され、彼女は輸精管の残り汁まで丁寧に吸い出す。 「んっく、んぅ……」 苦味をこらえて液汁を飲み下すと、由良子はトロンとした目つきになる。 恋する少女だけが味わえる恍惚。激しい前戯を終えた後には、当然のごとく愛する男とひとつながりになりたい気持ちが胸を占めていく。 そんな期待が満ちると、知らないうちに彼女の鼓動が弾んでいった。 「はぅ……」 「おーい? 返事しろ〜。大丈夫か〜?」 呼びかける花乃香に返事もせず、由良子は立ち上がってスカートの中に手を入れる。 (私、どうしちゃったんだろ……) ショーツの股布をめくるように指を捩じ込み、生地を横にずらす。 先程から恥液を滴らせる秘所が露わになる。 そうして、みずからスカートをたくし上げると、由良子は膝立ちになって弘樹の顔に跨った。 「お、おい。何を……」 「わわ、わ……私、もう……が、我慢できないんですっ」 彼女は弘樹の眼前に腰をつき出す。 細くしなやかな指先で秘肉を割り割くようにして、潤んだ恥裂を見せつける。 四本の指が左右からピンクの肉唇にかかり、濡れた陰唇がパックリと広げられた。張りのある処女肉が艶めいた色を帯び、淫らな香りをふりまく。 由良子は愛する男に女性器を曝し、恥ずかしさを震えながらこらえた。 「私のアソコ……こんなに、なっちゃって……」 「待て待て。待つんだ。落ち着け……わぷ」 「お兄さんに……弘樹さんに、ここをかわいがってほしいんです……」 そう言って、由良子は顔面騎乗の体勢で、ふっくらとした恥丘を弘樹の口に押しつける。 「はぅぁ……っん、ふぅ……あ、あああ……」 ほぐれかけたラヴィアを相手に密着させると、腰に甘い痺れが広がった。 (弘樹さんのお口が私のアソコに……息がかかるだけで、ビリビリしてきちゃう……すごく恥ずかしいのに、感じちゃうよう……) それまで目を大きく広げているだけだった弘樹が、ふいに彼女の敏感な場所を吸う。 「ん、んぷ……んぢゅ」 「す……吸っちゃダメぇ……はひぃ!」 すでに膣内は愛液がとめどなく溢れ出るほどになっている。 湿り気に覆われた膣口から、蜜液がチュルチュルと啜り出されていく。 さらに弘樹は唇をとがらせて、肥大した陰核を啄む。強い性感刺激に見舞われた少女の背筋が、艶かしくくねる。その反応の過敏さがよほど嬉しいのか、少女の秘所にキスの嵐が降り注ぐ。 今度は、由良子が弘樹の舌愛撫に悶える番になっていた。 「はぅ……ふぁ、ああぅ……そこ、そんなに……はぁ、あ、ふぁぁ」 連続的な肉快に見舞われた彼女の背後から、スッと手が伸びてくる。 胸元にすべり寄ってきた花乃香の手のひらが、由良子の控え目な乳房の上に重なった。 「あっ……花乃香ちゃん、ひぁ……おっぱい、あふ、ダメぇ……」 「由良子ちゃんが、とんでもなくダメな人みたいだなぁ」 「だって、わ……私、もう……ああん、んふっ」 制服の上から慎ましいバストを揉みしだかれる。 発育途上の乳肉は敏感すぎて、愛撫の刺激だけで乳悦をもたらす。下着の中で、充血した乳頭が痛いほどに凝り固まり、ひと揉みされるだけで強い快感を受信する。 兄妹の二人かがりで責められ、由良子は上気した顔を仰がせ、息を荒くするばかりとなった。 「はひ、ふぁ、あぅぅ……胸、そんなに……はひぅ」 「はーい。ヌギヌギしましょうね。いい子でちゅね〜」 やけに手際のいい花乃香によって、由良子の上着が脱がされる。 さらにブラウスのボタンがはずされ、白いブラジャーが露わになった。 直後、下着が強引にずり下ろされる。 とたんに張りのある乳房がプルンとこぼれ出て、弘樹が目を剥く。手のひらにすっぽり収まる美乳と、小さな乳輪の中心部からつき出た勃起乳首。そこをじっと凝視され、由良子の美貌はますます赤く染まる。 花乃香は優美な乳脂に、下から掬うように手をあてがい、蕩けそうな柔肉をゆすってみせた。 「ほーら。由良子ちゃんのナマチチだよ、お兄ちゃん」 「そ、そんなにしちゃダメだよう……あふ、くぅ……」 胸元を露出させられた由良子は、こらえきれない羞恥に頬を赤く染める。 (おっぱいを……弘樹さんに見られちゃってる……恥ずかしいのに……恥ずかしいのに、どうしてこんなに感じちゃうの……) スカートと靴下、そしてズレたショーツを残しただけの半裸の肢体。 そんなあられもない格好になった彼女を弘樹がジッと凝視していた。上半身に集中する視線を感じると、それだけで乳肌が赤味を増していく。 いたたまれない気持ちが乳快にすり替わる。すると、頭の中が一面の桃色に染まり、快感がみずみずしい肢体に満ちていく。淫らな感情がこみ上げてくると、愛液の分泌量までもが増していくのだった。 すっかりと出来上がってしまった由良子の様子を見て、花乃香はニヤリと笑う。 「こうなると、あとはもう……」 兄の肉竿を手に握り、花乃香が手招きをする。 「こ、こら……何をする気だ!」 「何って、決まってるじゃないか。ほら。由良子ちゃん、こっちおいで」 「……うん」 「待て! よせっての! こんなの良くないよ……」 拒もうとする弘樹に、由良子は潤んだ瞳を向けた。 「弘樹さん……私のこと、嫌いですか」 「そそそ、そんなことはなくて……むしろ好きっていうか、直球どどど真ん中ですけどね。いやでもそれはほら……」 「私……は、弘樹さんのことが大好き……です」 反り返った牡の穂先が、トロトロに蕩けた膣口にあてがわれる。 「だから、弘樹さんに私のすべてを捧げたいんです……あぅ」 由良子が腰を落とすと、拳大に膨らんだ亀頭が柔らかな恥肉をひずませながら埋没していく。 「んっ……く、ぁぐ、う、うううっ……ああんっ!」 極太の肉棒がぬめった膣壁を擦りながら沈む。 茎肉の根元までもが、熱く湿った膣内にのめり込む。 「……は、入っちゃった。弘樹さんが……はぅ、私の膣内に……」 おたがいの恥毛がすり合わされるほどの密着状態。由良子は牡腰に跨った騎乗姿勢のまま、唇を噛んで破瓜の痛みをこらえる。目の端には大粒の涙が浮かんでいた。 「おお〜。ズッポリ入ったぁ。よかったね、お兄ちゃん」 大きな黒瞳を見開いた花乃香が、二人の結合部をジロジロと眺める。 「な……うぉ、何がよかった……だ」 「童貞卒業、おめでとう! イェー!!」 「うっせぇバカ黙ってろ」 妹を叱りつける弘樹。 興奮していながらも、体をあまり動かさないように気を使ってくれているらしい。 そのおかげで、由良子の苦痛はさほどでもなく、どうにか耐えられるぐらいにはなっていた。 「はぁ、はぁ……はふ、ふぁ、あ、あふ……」 処女喪失のショックも薄れてくると、次第に愛する人と結ばれた悦びが満ちてくる。 (私、弘樹さんと……ひとつになっちゃった……) 美貌を紅潮させて早い呼吸を繰り返す由良子に、弘樹が声をかけた。 「い、痛く……ないの?」 「痛いです、けど……それよりも私、嬉しくって……」 由良子の目から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちる。 「大好きだった弘樹さんと、つながって……嬉しいんです。ふぁ……」 彼女が下腹部にそっと手をあてがう。 「弘樹さん、ごめんなさい。こんな……強引なことしちゃって……」 「いや……俺も、嬉しいよ」 泣き崩れそうな由良子に、弘樹はやさしく微笑みかけた。 「んっ……本当、ですか?」 「本当だよ。それに、由良子ちゃんの膣内……すごく気持ちいい」 「あッ……!!」 弘樹の腰がゆっくりと上下する。 「ふぎゅ、う……うぁ、っく、ああああっ……」 ぬめる膣皺が太い肉茎と擦れ、由良子の下半身から甘い痺れが広がっていく。 (弘樹さんの太くて、固いのが……ちょっと擦れただけで、こんなに……アソコが痺れて、蕩けちゃう……) ほんのわずかな摩擦運動だけで、快感のボルテージが高まる。 弘樹も同じ状態なのか、腰振りの速度をあげていく。めくれたスカートからのぞく、半ずらしの下着。騎乗姿勢で丸見えの結合部めがけて、牡腰をつき上げる。 だんだん激しさを増す牡ピストン。抽送が加速していくにつれ、肉快の波が高まる。 牡腰を突き込まれるペースが一定に達すると、こらえきれないほどの快美が訪れるのだった。 「ふぁぅ……弘樹さんっ。こ、これ……よすぎるっ……気持ちよすぎて……」 牡腰の揺れるリズムにあわせて、少女が柔腰を捩る。 ひとつながりになった性器がグチュグチュと音をたてて擦れあうたびに、淫水が滴り落ちていく。 肉体が快楽に沈む。自分の体が気持ちよくなるだけの現象に見舞われたかのようだ。 由良子はもう理性を保つことすらできなくなって、あられもない声を放っていた。 「こ、こんな、あ、あふ、んんっ……私、私……おかしくなっちゃう……はひぅ」 「ああっ……由良子ちゃん」 「ひぁ、あっ、あああ……弘樹さんの、おっきぃ……はぅ、わ、わらひ、こわれひゃぅ……ひぁぅ、ん、んぁああ……」 蕩けきった媚声を響かせ、牝腰を上下に振る。 膨れ上がった肉棒に、愛液まみれの膣肉がピッチリと絡みつき収縮を繰り返す。いきり勃つ牡肉をシゴくその動きが、弘樹にとってはたまらないようだ。 そして由良子自身も、滾った肉壷から蜜汁をかき出されるたびに愉悦を高めさせていく。 「由良子ちゃんの中、暖かくて、トロトロで……絡みついてくる」 「あっ、あ、あふっ……そんなに、エッチなこと……あ、ああン……言わないでぇ……」 「ずっと……こうしていたいよ。くぅっ……」 「ん、あああ……わ、私も、弘樹さんと……はひ、うっく」 二人の仲睦まじいひとときに退屈してきたのか、花乃香が腰のあたりにまとわりついてきた。 「んー……ヒマだから、ちょっとイタズラしてみたり」 「……ひゃうぅぅぅっ!!」 ひょいと伸ばされた手が、由良子の充血した雌芯を摘む。 とたんに快感のレベルが跳ね上がる。軽く摘んで捏ねられただけで、目の前が白く染まり、腰から全身にカッと灼熱じみた肉快が広がっていく。 刺激があまりにも強すぎて、由良子は骨まで蕩けてしまいそうになった。 (こんな……すごいの、ダメぇ……頭の中が、まっ白になっちゃう……) 抽送を受けながらクリトリスを愛撫され、絶頂寸前に追い込まれる。 「おっ、俺もう……もうイキそう!」 「わ、わらひも……私も、もうしゅぐ、もうすぐだからぁ……」 今にも果ててしまいそうな由良子。 彼女の快感を一気に高めようと、弘樹は激しく腰を突き上げる。 愛液が飛び散る結合部に、花乃香がそっと忍び寄ってきた。 「がんばれっ、お兄ちゃん。えい、ぷすー」 花乃香は応援のつもりなのか、兄の肛門を指でグリグリと刺激する。 弘樹の全身が、まるで電流でも受けたのかのように痙攣した。 「はぉう!!」 「あっ! ひょんなぁ、い、いきなりっ……ひゃめえええ」 牡腰がガクガクと震え、感じやすい膣壁に最後のひと擦りを加える。 「……お、おおおっ……!? で、でででっ……でっ、出るっ!」 その摩擦運動によって、弘樹は限界に達した。 どくんっ! ……ドッ、ドプドプッ……ビュッ、びゅぐっ……! 豪快なピストン運動を行いながら、腰の奥で滾っていたマグマを解き放つ。 輸精管を通り抜けてきた性汁がドクドクと流れ込む。ぬめる子宮粘膜に牡の分泌液が浴びせられると、とたんに子宮筋膜がヒクつき、快楽刺激が脳髄めがけてつき抜ける。 由良子の視界に火花のような明滅が閃いた。 「わ……はひ、う、あは……い、イッちゃ……うひ、ふぁ──イッっちゃうーっ!!」 快感が高い波の盛り上がりとなって、彼女を快美の世界に導く。 腰を中心に広がる肉の悦びは最高潮に達し、少女の肢体がわななきに包まれる。 (私、はじめてなのに……弘樹さんに……弘樹さん、と……一緒に……) 愛しい相手との一体感が胸に満ちていく。 やがて満足しきった由良子は、布団の上にぱたりと倒れ込む。 |