≪4≫ 高鳴るばかりとなっている胸の鼓動に、野々子は戸惑っていた。 (お股のところが……水着と擦れたせいで……なんだか、ムズムズが止まらなくって……変な感じ……) 秘所全体がじんわりと疼きに覆われている。 充血して敏感になっている秘唇のあたりは、特に痺れが強い。ほんのりと熱を帯びてさえいるのか、ふっくらと優美なカーヴを描く恥肉の膨らみ全体が、火で炙られているかと思うほどだ。水着の布地で隔てられているはずなのに、手を近づけただけでも体温の高まりが伝わってくる。 局部の発熱を自覚すると、少女の性欲が目覚ましいほどに高まっていった。 (なにこれ……アニキのせいで……すごいエッチな気分になっちゃってる……) 頭の中はぼんやりと霞がかった感じがする。 全身のあちこちが、ぽわぽわと暖かく心地よい。まるで甘いリキュールに浸されたように、野々子の体を火照りが包み込む。まるで夢遊病にでもなってしまったかのようなのだ。 「野々子。おい、大丈夫か?」 へたり込んだまま立ち上がれない妹を気づかっているのか、兄の声はいつもより優しい。 けれども、野々子は俯いたまま顔を上げられない。 将一と顔を合わせるどころか、まっすぐ見返すことができなくなっていた。 「うん。平気……アニキは?」 「俺は別になんともないよ。気持ちよかったけど」 「そ、そうじゃなくて……アレ……は、どう?」 「あれ、って?」 兄が目で股間の様子をうかがう。 二度目の射精を終えた後だというのに、将一の屹立は萎える様子がない。 むしろ、さらに大きくなっているようにさえ感じる。裏筋の隆起をクッキリと浮かばせて、旺盛な精力を誇示していた。 「まだ、固いままだね」 そう言って、野々子は兄の下半身にすがりついていく。 膝立ちになって、上目で兄の股座を見上げる。そっと手を伸ばし、勃ちっぱなしの太茎を握って、その感触を確かめた。 逞しくも頼もしい手応えを感じていると、それだけでまた胸の動悸が早まってきた。血行のめぐりが加速すると、腰の奥から生じる疼きがひどくなる一方だ。子宮を内側から、さわさわと羽毛で撫でられているような感覚が生じて、淫らな気分がひどく煽られる。女の肉体が、牡から与えられる快楽を期待しているのだろう。 (どうしよう……ボク、ヘンタイになっちゃったのかなあ……アニキのこれ……見てるだけで、なんかウズウズしてきちゃうよ……) 野々子の中で、今まで自覚したこともない性欲が膨らんでいく。 自分が抑えられない。忍耐力や理性が、まるで働かないのだ。胸の中でもどかしい気持ちが騒ぎだして、今にも爆発しそうになっている。 (アニキと、もっと……エッチなことしたくて、たまんない気分だよ……) そう思った瞬間、彼女の口から自然に声が出ていた。 「あっ……アニキ、あの……あの、さ……」 「な、なんだ」 「……ボクと……その、アレ……してみたい?」 満面を朱に染めながら、兄に問いかける。 「アニキがどうしてもしたい、って言うなら……アニキがしたいなら、ボク……え、エッチしても……いい、よ」 いつもは元気いっぱいに話す野々子だが、今だけは絞り出すような調子の声しか出てこない。顔から火を放ちそうなくらいに羞恥心が高まっている。 恥ずかしがって目を反らす妹を見て、将一も事態を察したらしい。いきなりの魅力的な提案に動揺しているのか、唇が震えていた。 「いや。イヤ待て。そ、そそそ……それはマズいだろ」 「だって、アニキのそれ……まだ治ってないし……途中で投げ出したりするのイヤだし……」 兄の言葉にためらいを感じた野々子は、もはや形だけの言い訳で誘いをかける。 「誰にも言わないから……だ、黙っててあげるから……」 「で、でも。それは、ほら」 「本当だよ。絶対! 約束する。ぼ……ボク、やりかけのことをほっといたままにするとか……無責任なのがイヤなだけなんだからっ。べつにアニキとそんなにエッチしたいわけじゃないんだけど……さ、最後まで……ちゃんと、したい、だけ……」 「そうか。あ、ありがとう」 将一は、いかにも女の扱いに不慣れな様子だった。 「えっと、じゃあ、どうしたらいいんだ」 女をリードするなど考えたこともない、童貞丸出しの質問だ。 そんな兄の態度に焦らされて、野々子はどうしようもないくらいに胸がせつなくなる。 (……してもいい、って言ってるのに……アニキって、本当にニブいんだから……) さすがに、これ以上はガマンができそうにない。 野々子は、その場でペタンと尻をつけて座り込んだ。そのまま両膝を立てて股関節の開脚角度を広げていくと、足がM字を描く。そうやって、鼠蹊部がよく見える体勢をとり、水着の股布に指をすべり込ませた。 クロッチをめくって横にずらすと、布地を恥肉の裾野にひっかける。 丸見えになった妹の秘所に、将一の視線が釘づけとなった。 「お、おお……」 「アニキ。目がやらしい」 白くふっくらと盛り上がった恥丘を縦に割って、ひと筋の薄いピンクの秘裂が走っている。風呂場の水気と、分泌している愛蜜のせいで全体が濡れ光り、食べ頃の瑞々しさにあふれていた。 野々子の手が、太腿のつけ根に添えられる。肝心な場所は敏感すぎて、じかに手で触れられない。何しろ内腿に触っただけで性器がヒクついて、閉じた割れ目の奥にある膣口からトロトロと蜜液が溢れ出てくるほどなのだ。 「ほら……ここに。ね……アニキので……してほしいの……」 妹の性器に視線を注いだまま、将一がグビリと喉を鳴らす。 「い、いいのかなあ」 「だっ、大丈夫だからっ……秘密っ! 秘密にしておいてあげるから──あっ!」 顔に緊張を浮かべた兄が、手を伸ばしてきた。 「んっ……」 指先が鋭敏すぎる秘肉に触れ 野々子の美肢体がビクッと震える。 そっと触られただけで、電流じみた刺激が走り抜けていく。軽くタッチされた場所を中心に、熱波が波紋となって広がるほどだ。 「んっふ、はふ、ふう、ふぅ……ふぁー、ふぅ……」 野々子はゆっくりと呼吸をすることで、どうにか落ち着こうとしてみた。 ところがいくら息を吸っても、まったく動悸が鎮まらない。兄の指先で恥丘の描く曲線をなぞられるたびに、全身が蕩けてしまいそうな感覚が押し寄せてくる。慎重そうなタッチが繰り返されると、そのたびに高温の感触が飛び火していく。足の先から頭の天辺まで熱気が広がり、体が燃え盛る灯心になってしまったかのようにさえ感じられるのだ。 「うぉ……すげえ」 将一は感動で瞬きすら忘れ、ゆっくりと女性器の外周を撫で回す。 柔肉の感触を確かめるような、用心深い指捌きだ。ぎこちない愛撫でじっくりと秘所を弄り回されているうちに、野々子の呼吸はますます乱れていった。 「あっ、ぅん……ふぁ、はぁ……あ、んぅ……」 呼吸が乱れ、荒くなるうちに、スクール水着の下で腹筋がせわしなく上下する。 水泳で引き締まった下腹がゆらめくたびに、蜜汁の分泌は勢いを増すばかりだ。収縮する処女粘膜から溢れてきた愛液が、プチュプチュと音をたてて膣内から滲み出てくる。 「なんか、すごい……トロトロに濡れてるんだけど」 「アニキが……ん……アニキが固いので……ふぁ、ぅ……グリグリしたらから……あ、アニキのせいなんだからねっ……んふ、んぅ……」 感じやすい妹の反応に、将一も大胆な気分になったらしい。 いきなりグッと前にのめってきたかと思うと、牡指が恥裂を左右にこじ開いた。 「う、うぁ……あああっ」 くぱっと開いた肉裂が潤いに照り光る。 可憐な薄めのラヴィアが涙滴型のカーヴを描く。ぬめり輝く扇情的な色合いと、いかにも柔そうな桃色の粘膜。鋭敏な襞は上に行くほど距離をせばめ、頂点の合流地点には薄皮の下で陰核がかすかな起伏を描いていた。 愛らしい処女性器が、男の好奇心をいかにも刺激するらしい。将一が喉からグビリと唾を飲む音を響かせた。妹の秘所を目にしてよほど興味が湧いたに違いない。 兄の指先が、愛蜜に濡れた肉唇をツツッとなぞりだした。 「はひっ!! そ、そこ……あ、あっ、あぅぅぅ」 愛撫が薄い肉膜の上を往復するたびに、甘い痺れが訪れる。ビリビリくる感触が牝腰を震わせた。 ひと撫でごとに首を竦めたくなるような快感がとめどなく押し寄せてくる。水着に包まれた小柄な肢体が、びくんびくんと痙攣を繰り返す。 (これ……すごいよぉ……アニキの指ぃ……触られているだけで……ボクの頭の中、はじけちゃいそうだよぅ……) 自分ですら、ろくに弄ったこともない場所を兄の手に委ねている。 禁忌の念が強まると、もうそれだけで理性が飛んでしまいそうだった。 高まる快感を後押しするタイミングで、将一が膣の入口に指を押し当てる。 「はぅっ……!? あ、アニキ……そこ、んあっ……」 たちまち目の奥で火花が飛び散る。すると、小さな膣口がヒクついて、しきりに蜜汁を滲ませだした。 粘り気のある、透き通った液体が止まらない勢いで溢れ出す。少女の膣内が、すっかりと牝の坩堝と化していた。分泌腺が緩んでしまったかのごとく、指に導かれるまま液汁が滲む。 将一がなんの前触れもなく、尻餅をついている妹の股座に顔を埋めていった。 兄の唇がぬめる肉花弁に触れたとたん、ヂュッ……と大きな音をたてて愛露が啜り出される。 「あぅ……ちょっ……あ、あっ、す、吸っちゃダメっ……んっあ、ん……」 湿った膣穴を吸われ、野々子は白い喉も裂けんばかりにうなじを仰け反らせた。 「だっ……ひゃめぇ、んぁ……ダメだったらぁ、んんっ……」 「でも、ほら。ちゃんと濡らさないと、入れたとき痛いって聞いたことあるしさ」 「んっん……あひぅ! しょんな……そんなにベロベロしないれぇっ……」 将一が指で薄桃色の肉唇を広げる。さらには休む間もなく、舌先を伸ばし、唾液を塗り広げていく。 ザラついた舌の粘膜が、敏感なラヴィアと擦れる。ひと舐めされるごとにビリビリと痺れが訪れ、野々子の視界が明滅した。 理性を吹き飛ばしそうな快感に、彼女は悩ましげに身を捩じらせた。浴室の湯気にまじって、馨しい牝フェロモンがふり撒かれていく。 (アニキが、ボクのアソコを……犬みたいに舐められてるのに……やだこれ。ヌルヌルが止まらなくて……すごく、熱くて……蕩けちゃいそう……) 牝蜜の香りに牡欲をそそられた将一が、舌先の動きを大胆にさせる。 傍若無人に動き回る舌が、クリトリスを隠す薄皮をめくりだした。 「う、うぁ、ああああっ……んく──はひっ!! ひ、ひぁ、ああぅ」 包皮がペロリと剥け、鋭敏すぎる雌芯と舌粘膜が触れ合う。 ひと舐めされるたびに、肉悦のレベルが跳ね上がっていく。スクール水着を着た少女の肢体がビクン、ビクンと大きく痙攣する。快楽を送り込まれるたびに、頭の中で大きな爆発が起きて、姿勢を保っていられない。座った床の上で、今にも転がってしまいそうだ。 舌粘膜が敏感すぎる肉芽を弄り回す。すると、とたんに暴風か、あるいは竜巻かという勢いで少女の中で快楽が暴れ狂う。快美の奔流が、華奢な肢体の内側でうねり、拡大する。舐め回されているクリトリスは包皮の下で、充血しきって痺れっぱなしだ。これではまるで、快感を受信するアンテナそのものだった。 (そこ……ダメなのぉ……触られるだけで、ああ……感じすぎて、エッチなことしか考えられなくなるぅ……) もう耐えられない。これ以上はガマンできない。 理性が蕩けきって、頭の中が桃色に染まる。 野々子はやっとのことで兄の肩を押し、股座から引きはがす。 兄妹の位置が、わずかに距離を開いた。 「アニキ……もう、いいよ。いいから……」 一拍の間を置いて、野々子は将一からよく見えるように、しなやかな美脚を大きく開いてみせる。 湿り気まみれの割れ目に指をあてがい、しっとりと濡れた花弁をみずから広げて見せる。 クチュリと淫らな音を響かせて、濡れたラヴィアの狭間が膣口をのぞかせた。そのすぐ上には、さらに小さい尿穴がの窄まりがヒクついている。優美な涙滴型のシルエットを描いた秘唇の上端。そこでは剥き出しにされたクリトリスが、無防備な姿を晒していた。 野々子は疼きっぱなしの刺激をこらえつつ、自分の指で小陰唇を広げる。女を扱い慣れていない兄にかわって、みずから秘部を曝け出していった。 「ここに……アニキのちょうだい……ね」 そんなことを言ってもいいのだろうか。 イケナイことだとはわかっている。 血のつながった兄妹でのセックス。そんな生々しい言葉が思い浮かぶと、胸の鼓動がドキドキと高鳴る。高揚している気分とは裏腹に、背徳感は強まる一方となっていた。 けれど、もう止められない。兄も同じ気持ちを抱えていることは、目を見ればすぐにわかる。 返答は何もなかった。妹から求める声のままに、将一が膨らみきった先端をぐしょ濡れの秘所に押しつける。 「いいい、い……今、入れるから……」 「んっ……そ、そこじゃないよ。あん……そこ、違う……」 スベリがよすぎるせいなのか、先端が膣口から逸れた。 将一が不慣れなせいもあるのだろうが、大きく狙いをはずした亀頭は会陰の上をすべり、薄いココア色の窄まりに向かっている。 「……そ、そこ……あン……ちが、う……そこ、お尻……そこじゃなくて……」 「す、すまん。兄ちゃん、はじめてだから……うまくいかなくて」 言っているそばから、竿先が肉芽の上を擦ろうとしていた。 「ボクだって、こんなのはじめてだよぉ──あうん!!」 口を開きかけた野々子の肢体が、ビクンと震え、大きく撓る。座っていた姿勢が崩れ、今ではほとんど仰向けに近い体勢だ。 将一は妹に上手く挿入しようと必死なあまり、上半身を前にのめらせていた。 ところがその甲斐もなく、竿先が狙いを外す。太い茎肉がツルリとすべって、いかつく盛りあがった裏筋が鋭敏な雌芯を擦る。とたんに耳鳴りがしそうなほど、強い快感が少女の脳内をつき抜けていく。 (い、今の……しゅごいぃぃ……これ、いいよぅ……最高だよぉ……) クリ責めの快楽に白目を剥きそうになりながらも、野々子は声を震わせて兄の屹立を誘導していく。 「あ、ひ……そ、そこはグリグリしちゃだめぇ……ゆっくり……ゆっくりでいいから……」 「お、おう」 「もうちょっと下……はひんっ! ら、らから……らめぇ……ぼ、ボクのお豆さん……いじめらいれぇ……」 数回の失敗を繰り返し、ようやく膣の入り口に穂先があてがわれた。 「よ、よし……行くぞ」 「うん……ぁ……」 将一が腰をせり出させると、固く張った牡の穂先が処女肉を押し広げる。 ほぐれきっていない膣門に亀頭が沈んでいくと、野々子の背が反っていく。前にのめる兄に押されたかのように、今ではほとんど仰向けの状態だった。 (ななっ……なにこれっ!? メチャクチャ痛いっ……アニキのおっきいのが……こんなの無理ぃ……ボク、壊れちゃうよ……) 純潔の証を貫かれ、少女の美貌に苦痛の色が浮かぶ。 風呂場の床に寝そべった野々子は悲鳴をあげそうになりながらも、声を押し殺してこらえた。 「い、いた……いたた……痛いぃ。アニキ、ストップ……ストップぅ……」 「あ。悪い」 太い茎肉は、すでに半ばまでズップリと膣内にめり込んでいる。結合部からは赤い血の流れが幾筋か垂れて、妹が破瓜を迎えたことを物語っていた。 「大丈夫かよ。そんなに痛いのか?」 「痛いなんてもんじゃないよぉ……もぉ最悪だよ、これ……」 体がふたつに引き裂かれたみたいな激痛をこらえつつ、野々子は半泣き声を返す。今まで経験したことのない痛みのせいで、目の端に涙が溜まっていた。 「ごめんごめん。兄ちゃんが悪かった」 「アニキのこれ……大きすぎだよ。超痛いよぉ……ううぅ」 「悪かった悪かった。だって、ほら……オマエすごい乗り気みたいだったからさ」 「ボクのせいだって言うの」 目に涙を滲ませた野々子は、唇をとがらせて怒り顔。 「い、いやいや……兄ちゃんが悪かったってば。ごめん。機嫌なおせよ。な」 将一の手が、妹の頭にポンと置かれた。 野々子を慰めるように、そのままそっと撫でつける。 いつもおどけた態度ばかり見せる兄が、ひどく優しい表情を見せていた。 「今日はありがとうな。兄ちゃんがこんなになっても、見捨てないでくれて嬉しかったよ」 遠慮深い口調になった将一が、ゆっくりと腰を引こうとする。 「ほら。今どくから、力抜いて……」 「ちょ……ちょっと待ってよ!」 野々子の美脚がひし形を描き、カニバサミで兄の胴を引き止めた。寝そべって結合部をひとつながりにした状態が、かろうじて維持される。 「も、もう……大丈夫。大丈夫だから……」 「無理すんなよ。痛いって言ってたろ」 「だっ……だから、もう……平気。平気なの……このまま続けて……ね。お願い……最後までしてぇ」 そうして話している間にも、痛みは鈍くなっていた。 かわって、別の感覚が生じている。ムズ痒さに近い感覚だろうか。漲る竿茎に穿たれた膣洞よりも、さらに奥深い子宮からジクジクとした感触が伝わってくる。今まで味わったことない感覚が滾々と湧きあがってくるのだ。快感の前触れに痛覚は鈍麻し、肉体がスイッチを切り替えたかのごとく、全身に肉悦の漣が広がっていった。 (まだちょっと痛いのに……なんだろ、これ……アニキと繋がってるところの変な感じが……どんどん広がってる……) おたがいの粘膜を密着させているせいで、愉悦の前兆は強まるばかりになっている。けれども、兄のピストン運動が始まらないせいで、ひどくもどかしい感じだけが募る一方だ。 停滞する状況に根をあげたのは野々子の方が先だった。正しくは、彼女の肉体とでもするべきか。 熱くなった胎内からの響きで期待を煽られると、兄の怒張でみっちり埋められた膣壁が収縮し始めたのだ。毛管現象によって肉皺が潤いを行き渡らせ、竿茎に摩擦運動を促す。その催促じみた反応が過熱しきった肉棒に心地よいのか、将一も覚悟を決めたようだ。 「それじゃあ、続けるけど……痛くなったら、いつでも言うんだぞ」 野々子は黙って頷いて、兄に身を任せた。 牡腰がゆるやかに前後し始める。兄妹の結合部から、ヌチュリ、ヌチュッと卑猥な音がたちまち響きだした。 「んあっ、あ、あ、う……っく、うぅ、はひっ、ひっ、あぅ……」 ゆるやかな抽挿で 膣の浅い場所を抉られる。 腰の奥に生じていたわだかまりから、快楽の波が一気に広がっていく。盛り上がる性感の波を受けた野々子の肢体に震えが走る。優美な背筋が艶めかしくくねり、あからさまな恍惚を訴えた。 つい先程まで少女を苛んでいた苦痛が嘘のようだ。処女喪失の痛みにとってかわって、ぬめる膣畝からスムーズな滑走感が伝わってきた。擦られた膣皺が熱を帯び、むず痒さで期待を煽る。 ムズムズとした感触は、すぐに変化していった。体温が高まるにつれ、掻痒が痺れとなる。力強い抽挿が続くと、痺れはすぐに快楽刺激に変わった。 (アニキのアレが……ボクのアソコと擦れて……だんだん……違う、どんどん……良くなっていく感がするよぅ……) 爆発的に広がる快感が、野々子の頭を陶酔で埋めていく。 はじめて男を受け入れた処女膣が、まぎれもない性感を味わっていた。野々子の肢体が健康的で感度が高いこと、体の相性がいい兄妹間であること。そして何より、前戯で必要以上に長い時間をかけたため、快楽を受け入れやすくなっているのだ。 「いっ、あ、うう……い、いぃ……アニキぃ、いいよぅ……んぁ、あああっ、んっ、これ、もっと……もっとしてぇ」 これまで感じたことのない肉悦に見舞われ、野々子の口から蕩けた牝声がこぼれ出した。 兄の怒張で、湿った蜜壷がかき回される。ひと擦りごとに風呂場の床で寝転がった水着姿が艶めかしくくねった。 身悶えする妹の姿に、将一の気分も盛り上がってきたらしい。仰向けとなった野々子の上に覆いかぶさる前傾姿勢。前のめりとなって、激しい腰振りで濡れた膣洞を穿つ。 のしかかる兄を受け入れ、その背に手を回すだけで、野々子の胸に背徳感が押し寄せてきた。 (ぼ、ボクとアニキの……つながったところから、すごい……いやらしい音がしてるよぅ……) 兄が腰を送ってくるたびに、グチュグチュと淫猥な音が放たれる。 その響きが浴室じゅうに広がると、まるで同期をとったように快感が強まっていく。力強い牡ピストンでさんざんに焦らされまくってきた子宮が揺さぶられると、少女の柔腰を中心にして、しなやかな指の先にまで肉快が波となって広がっていった。 愉悦の高まりは止まらない。同時に兄の腰振りが加速し、兄妹で昂ぶる実感を得た野々子の口から、はしたない嬌声が放たれた。 「あ、あふ、ひっ……あ、アニキの……オチンチン、ぐりゅぐりゅくるっ!! ふひっ、う、ううっ……ぼっ、ボクのおぁ……おまんこ蕩けりゅうぅぅっ!」 「なんか……オマエのここ……暖かくって、からみついてきて……すっげぇエロい……」 「あひっ、あ、アニキの……ばかっ、ばかばかっ!! 気持ちよすぎて、んひっ……ボクまで、アニキみたいなバカになっちゃうのぉ……あああんっ……」 「そんなこと言われたって……うう、ふぁ」 腰振りに励む将一の口から、せつなげな呻き声がこぼれる。 「お、俺っ、もうガマンできない!」 「あっ、ちょっ、アニキ……うぁっ!!」 牡腰が前にせり出され、ずぬっと音をたてて穂先が膣の奥まで進む。 一気に根元まで埋没させる、力強い突き込み。膣奥深くまで抉り込んだ亀頭が、感じやすい子宮口に圧迫を加えてきた。 スクール水着に包まれた肢体がビクンビクンと痙攣し、野々子の背筋を快美感が駆け上がる。肉悦が昂ぶると細い腕に力がこもって、抱き締めている兄と密着し、一体感が倍増した。同様に将一の腰裏をホールドしている両足にも電流じみた快楽刺激が走り抜ける。すると、しなやかな脹脛が震え、足首から足指の先にまで筋が通ったようにピンと伸ばされた。膝を支点に痙攣する美脚が、つま先で恍惚を訴える。 「うぁっ……しゅ、しゅごいの……アニキぃ、うぁ、うふ……ぼ、ボク……ひぁぅぅぅっ……」 直後に続く、激しい前後運動。将一が夢中になって牡腰を振っている。 何度も深く抉られるたびに、野々子の視界に爆発的なスパークが閃く。快感が強すぎるあまり、意識がショートしてしまいそうだ。疼きっぱなしの膣肉は擦られている最中にも、柔軟な肉壁をうねらせて、迎え入れた牡肉からのご褒美を搾り出そうと励んでいた。 汁気まみれとなった兄妹の結合部から前戯汁と愛液の混ざり合った飛沫が跳ねていく。 (アニキのアレが……太いオチンチンが……ボクのアソコの一番深いところまで来ちゃってるぅぅぅ……こんなの、激しすぎて……) 穂先から溢れ出るカウパーを子宮口に塗りたくられる。 充血したとば口が突き回され、幾度もぶつかってきた。突き上げで子袋をシェイクされた野々子の唇は、わななきが止まらなくなっている。半開きとなった口から舌がはみ出し、だらしなく涎をこぼす。上気しきった美貌が恍惚の笑みを浮かべ、すっかりと牝の顔だ。 「い、いひっ……アニキ、イイっ!! もっろ……もっと、ズコズコしれぇ……うひっ、ああふ、ン、んぁっ!」 妹の哀願に、将一はすぐさま行動で応じた。 動物じみた勢いとなる兄の腰振り。愛液がとめどなく溢れてくる蜜壷を盛大に捏ねくり回され、野々子の肉悦はこれ以上なく高まっていく。黒い瞳が白目を剥きそうなほどになり、はしたなく緩んだ朱唇から熱い吐息とともに淫らな喘ぎを放つ。 「あひっ、うぁ、あ、ああああっ……アニキのっ……ちんちんっ! うひぁ、あぇ、えぅ、くぅ……グリグリくりゅぅぅぅっ……」 牡の穂先が子宮口にキスを繰り返し、快感が爆発的に増大する。 野々子の視界に白い火花が明滅を繰り返す。スク水の美肢体は震えが止まらず、意識が飛んでしまいそうなほどだ。血のつながった兄とのセックスで愉悦に満たされ、つぶらな目にはハートマークさえ浮かぶ。禁忌を吹き飛ばすほどの恍惚を見舞われているのだ。 「激しくしちゃダメ、激しくしちゃらめぇっ……はひっ、うぁ、こ……壊れちゃうっ、ボクのっ……あっ、あぅ、ボクのアソコ壊れちゃうよぅ」 「おっ、おおっ、俺もっ! 俺も壊れちゃうっ」 腰をカクカクと震わせて、妹の柔肉をほじくる将一。 よほど興奮しているのか、鼻の穴をおっぴろげている動物じみた形相でピストン運動を繰り出してくる。 「アニキばかっ……うぁ、い、妹とエッチして、そんなに興奮するなんてっ、うひぅ……あ、アニキ壊れすぎぃぃ……」 なじる言葉を発しつつも、野々子の手足は声に反して兄の体を強くホールドしていた。そのうえ腰を浮かせて、より深くまで牡肉を迎え入れようとさえしている。 これ以上なく密着しきった態勢でいたためか、牡の穂先が突きほぐされた子宮の入り口をムリッと広げて、ついには先端部を少女の胎内にもぐり込ませてきた。 「んっ、んぅっ!? うぁ──はひっ!」 膨張しきった亀頭が、強引に押し広げたとば口をくぐり抜ける。 海綿体と子宮の粘膜がすべり合わさる感触で、野々子の健康的な肢体に痙攣が走り抜けた。脳内で噴火でも起きたかのごとく、快美感が爆発する。生まれてはじめての子宮姦を味わい、少女の理性は一気に吹き飛んでしまった。 「おぁっ、しゅ、しゅごいの……キテるっ、うぁひっ、い、いいい……一番奥まれ、アニキちんちんきてりゅっ!」 強すぎる快楽に少女の肢体がビクビクと震えっぱなしになる。快感を生み出す電流に全身を支配されてしまったかのようだ。 「アッ、くっ、うふ、ふぁ……い、いひぅ、おっ、お、奥にぃ……ああああうぅ、あちゅいのっ、あふ、ンアッ! ぐりゅぐりゅきひゃうのぉぉ……」 兄の体にしがみつき、呂律の回らない声とともに随喜の笑みを浮かべる野々子。 「ぼっ、ぼぼぼ、ボクっ……あ、あらまおかひゅくなりゅ……うはっ、あああ、あふン、あっ、あぅあぅ、んぅぅ」 こらえきれない肉悦が押し寄せて、口から出る音が言葉にすらならない。 暴走するばかりの快感が、頂点めざして突き進む。火照った子宮から窮屈な膣道まで万遍なく擦りたてられると、もう体の自由がまるで効かなくなった。兄の太茎で繰り出される抽挿を受け止めていると、細いうなじを竦めながら本能的に絶頂をこらえようとするだけで精一杯だ。 (おなかの中が熱くって……アニキのグリグリが気持ちよくって……こんなの続けてたら、本当のおバカにされちゃうぅぅぅ……) めまぐるしいばかりの快美に、野々子の理性が悲鳴をあげる。 体はとっくに限界寸前になっていた。元はと言えば、勃起がおさまらない兄を射精させるための手伝いであったのだ。たったそれだけの理由で、将一よりも先に果てないようにこらえていただけのことである。 とはいえ、快楽の高まりはもう抑えきれない。感じやすい肉体が性感の旨味を知ってしまったがために、最上級の愉悦を知りたがっている。今の野々子は、あとひと押しされれば、すぐ達してしまいかねない状態であった。 「ぼっ、ボク……もう……あぅ、っく、ふぁ、ん、んんっ……ひゃめぇ……」 喘ぐ妹の声を聴きながら、自身も喜悦の頂点をめざしてひたすら腰を振る将一。 ひたむきな牡の動きに、野々子の体も勝手に応じている。兄のピストン運動から最大限の快楽を得ようと、仰向け姿勢をとったまま美脚でM字を描く。 深く突き込まれるたびに、ピンと伸びた踝から先にまで震えが走り抜けた。肉悦の波が高まるとつま先が大きく跳ねる。もう快感に耐えられそうにない。背筋を艶めかしくくねらせて身悶えを繰り返し、全身で恍惚を訴えることしかできないありさまだ。 太い肉幹で妹の膣道を穿っている将一も、どうやら限界が近いらしい。裏筋を盛りあがらせている茎根をしきりにヒクつかせ、射精の予兆を示していた。 「もっ、もう出そうだっ! 出る、出るっ!!」 「あっひ、うぁ、ひゃ……ダメぇ、んっく……しゅごい、たくさん……いっぱい出るのらめぇっ……ああぅ、っひ」 兄の射精量を想像して、野々子の口から思わず抗う声が出る。 妹の必死な声に耳も傾けず、将一は腰振りにラストパートをかけていった。 ひとつながりになった兄妹の結合部から、ひっきりなしにヌチュヌチュと淫靡な音が響いてくる。リズミカルな抽挿音を耳にするだけで、少女の快感が加速していく。頭の中は桃色に染まり、高まりきった淫らな感情で爆発しそうになっていた。 (アニキのセーエキ……あんなの、ボクの子宮に出されたら……おなかが破裂しちゃうよぅ……) そんなありえない妄想からくる危機感が、少女の美肢体を緊張させる。すると、かえって肉快が強まり、あとはもう快美の頂点をめざして一直線に突き進むだけとなっていた。 将一のほうも、こらえきれないようである。発射を控えた陰茎はヒクつき、滾ったマグマを今にもぶちまけそうだ。精液をタップリ溜め込んだ陰嚢が収縮したとたん、いよいよその瞬間が訪れた。 「もう無理っ……で、出るっ! ウォおおおぅっ!!」 敏感な膣壁から火照りのおさまらない子宮まで、ぬめる牝粘膜が脈打つ牡肉によって震わされる。摩擦運動で得られる刺激が最高潮に達した瞬間、野々子の視界は一面の白に染まり、理性を蕩かしきってしまうほどの心地よい浮遊感が体を包み込んでいく。 「あああああああっ、んっ、い、イクぅぅぅっ────!!」 今まで意味は知っていても、自分で体験したことのない言葉が自然と声になって放たれる。 それほどに甘美な絶頂感だった。めくるめく恍惚を体験した、瑞々しい肢体がビクンビクンとはずんで牝肉の悦びを訴える。 わななき震える妹の絶頂とタイミングを重ねて、将一の性器が滾る牡欲を解き放つ。腰の奥から噴き出した熱汁が輸精管を波打たせながら、爆発的な勢いでスペルマを茎肉に送り出し、膨張しきった穂先から牡粘液を迸らせた。 ビクッ、どぶぴゅぶるるるるるるるッ……ドクッ、ドクッ、ビュッビビューッ!! 夥しい量の牡エキスが少女の胎内に注ぎ込まれる。赤らんだ子宮粘膜を汁気まみれに変えられた野々子が、湿った膣皺を収斂させるとポンプのごとき生理作用が働きだした。 「……あああ、ひゃ、うぁ、ひゃめぇ……もれちゃうぅぅぅ、れてるぅ……」 目の端を垂らした、悩ましげな美貌。震える唇からこぼれる言葉そのままに、スクール水着を着た少女の秘裂から澄んだ色の体液が迸った。 ぴちゅっ……プシュッ!! ぷしゅわわわわわわあああっ……。 透明な恥液を溢れ出させ、兄の肉棒で埋められた鋭敏な肉唇がヒクつく。与えられた快感が強すぎたあまり、初絶頂で潮吹きを演じてしまったのだ。 淫水をはしたなく撒き散らし、歓喜にわななく野々子。紺色の水着に包まれた肢体は陶酔感で満たされきって、ビクッ、ビクッと小刻みに痙攣している。頭の先から白い細指の先まで痺れに包まれ、まったく力が入らない。 美貌は笑みを浮かべつつ、瞳に喜悦の涙を浮かべたまま目尻が落ちきっていた。半開きになった口からは涎がたらたらと流れ落ち、濡れ光る唇の上には唾液まみれの舌がはみ出す。歓喜のあまり、すっかりと弛みきってしまった表情だ。 (すごかった……これ……これが、イクってことなんだ……頭の中が、全部……まっ白になっちゃった……もっと……もっとイキたい、何度も、たくさん……アニキに、イカせてほしい……) 野々子の理性は完全にどこかに行ってしまった。思い浮かぶことと言えば、セックスに対する欲望ばかりである。たちの悪いことに、初体験の絶頂を深く味わいすぎて、近親交配こそが最高だと脳にすり込まれてしまっていた。完全に色欲の虜だ。 「はひ、ふぁ、あ……あふー、ふぅ……」 呼吸をするたびに、細くくびれたウエストのラインが上下する。腹腔の運動作用で子宮が蠕動しているためか、いまだ疼きの消えない膣道を逆流してきた白濁液が膣口からとぷとぷと溢れ出ていく。 風呂場の床に弛緩しきった体を横たわらせ、野々子は力なく笑う。 「しゅごい……えへへ……アニキの……オチンチン、最高にゃのぉ……」 上気しきった美貌は、欲望を制御できない牝の顔になっていた。 |