≪5≫ 激しい絶頂を味わった野々子は、床に転がったまま身動きもままならない。グッタリと脱力しきった状態で仰向けになり、あてもなく視線をさまよわせていた。 (アニキの……アニキとするの、すごくよかった……ワケわかんなくなっちゃうくらい、気持ちよくなってた……) 初体験で潮吹きオルガに達した自分の乱れぶりが脳裏をよぎる。 あられもない痴態を思い出すと、上気した美貌がますます赤味を増す。 顔から火を吹きそうなほどの羞恥に悩まされてはいたが、体の疼きは止まらない。むしろ、さらなる快感を得たいとばかりに、肉欲を昂ぶらせている。いつもは小馬鹿にすることさえある兄のことを思うだけで、胸の奥がせつないほど苦しくなってくる始末であった。 「おーい。野々子、大丈夫か?」 力なく横たわる少女のすぐ横で、将一が膝をついてしゃがみ込む。 「しっかりしてくれよ。兄ちゃんを心配させんなって……わわわ」 野々子は兄の言葉に返事もせず、すかさず手を伸ばす。 少女の手に、まったく萎える様子のない屹立が握られる。さすがの将一も、これには面くらったらしく、にわかに声を震わせた。 「なっ、何をしてるんだよ」 「だって、アニキの……まだ、こんなにガチガチだから……もう一回できるよ、ね……ね」 いきり勃つ竿茎を手でシゴきつつ、涎を垂らして舌なめずりする野々子。 その間も、ハアハアと息を乱し、大きく開いた瞳孔にハート型の光をきらめかせている。快楽を期待する気持ちで胸がいっぱいになり、動物的な衝動が抑えきれないのだ。 扇情的な仕草を兄に見せつけるスクール水着姿の少女が、はしたない哀願を口にした。 「たくさん出して、早く……治さないと……いっぱい出せば、きっと治るから……ボクと、もう一回いいでしょ」 牝欲が高まりすぎて、理性の働きは完全に止まっている。 今の野々子は妹という己の立場も忘れていた。あるいは、兄にセックスをせがむ色情癖に目覚めたと言うべきか。近親相姦の旨味にハマりすぎてしまったと言ってもよい。 兄の股間で反り返った茎肉から、ひとときも視線を外せない。牝の本能が強まりすぎて、射精液の味を知ってしまった子宮は、キュンキュンと疼いている。餌を求める雛鳥のように、四六時中でも性欲を訴えてきそうなありさまだった。 「ねえ。ボクとエッチしようよ、アニキ……」 「どこ見て話してるんだよ」 将一が思わずツッコミを入れる。 野々子は、もう何を言われても気にならなかった。牝欲につき動かされて、牡と交尾することしかできなくなっているのだ。 「今度は……ボクが上で……動いてあげる、んっ……」 瞳に浮かぶ光を曇らせ、ボーッとした表情のまま兄の肩に手を乗せる。 そっと体重をかけて、将一をその場で仰向けに転がす。そうしてから、野々子は牡腰の上に跨っていった。 床に膝をついて、太腿をハの字に開いたスク水姿。紺色の股布は裏地ごと捲れ、グッショリ濡れた秘所が露わになっている。胸元では、ひかえめなバストの 谷間で捩れ、つぶらな双乳とビンビンに尖った敏感乳首までもが丸見えだ。 彼女の股座の間に、血管を浮かせた屹立の穂先があった。 野々子は膨らんだ先端部を湿り気に覆われた膣口にあてがい、少しずつ細腰を落としていく。 (ゆっくりだと……アニキのアレと、アソコの……擦れる感じが、じっくり伝わってきて……すごく感じちゃう……) 膝立ちで挿入感を満喫する少女の唇が、わなわなと震える。湧き上がる恍惚のあまり、口からは熱い吐息を毀れだしていた。 「無理すんなよ。息が荒いぞ」 「ん……平気、あふン」 短い言葉で兄に応えつつ、柔腰を捩って位置を下げる。 太茎の埋没する感覚が、野々子を夢中にさせた。緩やかに肉唇をめくられ、微細な膣皺になすりつく牡粘膜が心地よい肉悦をもたらす。膝つきポーズのまま牝腰をくねらせ、あるいは揺らし、太い牡肉を迎え入れていく。そうしていると知らず知らずのうちに、将一の前で卑猥な腰振りダンスを演じているのだった。 スクール水着に包まれた妹の腰が、右に左に捩じられ、艶めかしくくねる動きを繰り返す。 扇情的な仕草を目にして、兄もいよいよ我慢ができなくなってきたらしい。 「お、俺も動いていい?」 「ん、んぁ、ダメぇ……アニキはぁ、動かないでっ、んっく……ぼ、ボクがぁ、自分で、動いて、んひっ……搾ってあげるから、あぅ、うっぅ」 せつなげに息を漏らしつつ、野々子はさらに腰を落としていく。 「んっあ、あ、はふ、ン……ほら、入ったぁ、ああっ……んぅ、んっ……」 疼きっぱなしの蜜壷に、反り返った棒茎が根元までズッポリと収まる。 辛抱たまらないといった様子で、野々子はすぐさま下半身を上下にはずませだした。漲った肉竿がぬめくる肉壁と擦れ、たちまち分泌液が溢れ出す。結合部からヌチュヌチュと蜜汁が飛ぶたびに、身震いしたくなるほどの恍惚が押し寄せてくる。少女の下肢は快感を得やすい位置をさぐるみたいに、ぎこちなく上下に往復しつつも、次第にその動きを速めていった。 (自分で動くと……気持ちいいのが連続して……止まんないっ! ……腰が震えて、エッチなのが……止まらなくなっちゃうぅぅぅっ……) ペース配分が自由になると、歯止めが効かない。 セックスの経験回数が少ないだけに、何をしても新鮮味のある快美刺激として感じられる。動けば動くほど調子がよくなり、肉悦が増す。そして快感が強まればさらに柔腰のシェイクが加速するのだった。 息を乱して腰不利に励む野々子。馨しい牝汗をふりまいて交尾に盛る妹の扇情的な肢体を見せつけられた将一も、こらえきれない気分になってきたようだ。 「もっ……もうガマンできないぞ!」 「アッ、あ、ダメぇっ……もうちょっと、このまま────ひァッ!?」 ほどよく快楽を引き出していたところで、下からガツンと強く突き上げられる。不意をついて快美を送り込まれると、ひとたび絶頂を覚えた肉体がすぐに反応した。頭の中に電流じみたスパークがはじけ、意識が飛びそうになる。 「あふっ、うっあ……あ、あああああっ……」 兄の腰に跨った野々子は、軽くエクスタシーに達していた。 (また……イッちゃった……アニキちんちん……すごいぃぃぃ……) 華奢な肢体が痙攣し、背筋から力が抜けていく。脱力しきった体はヘナヘナと崩れて、兄の胸板の上に倒れ込む。 「うぁ、ひゃ……らめ、って……言ったのにぃ……」 「だって、その……おまえの動きがエロすぎるから」 「わ、わらひのせいじゃ……にゃくて、アニキぃ……これ、しゃいこぅにゃのぉ……らいしゅきぃ……」 小刻みに全身を震わせながら、野々子は呂律の回らない口調で恍惚を訴える。 将一は妹がイッたことにも気づかないまま、ゆるやかに腰を送り込む。 仰向けになった自分の上で、折り重なるように倒れ込んできた妹の細身。スクール水着に包まれた美肢体を折れんばかりの力強さで、ギュッと抱き締める。密着した体勢で体温を伝え合う抱擁。風呂場の湯気とおたがいの流す汗が、兄妹の肌をつなぐ接着剤の役目を果たしていた。収縮運動が収まらず、うねりくねる膣畝が強張った茎肌を包み込む感触は最高だ。スローセックスか、あるいは二回戦目以降に及んだ性交でしか味わえない、ジックリと沁みていく恍惚であった。 結合部をいまだひとつながりとしたままの抱擁が、兄妹間の興奮を持続させる。心地よいフィット感に促され、将一はゆるやかに抽挿を繰り出す。すると双方ともに、抑えきれない愉悦の高まりが満ちていく。 「ほら。おまえも動いていいぞ。遠慮するな」 「はへぇ……あ、あぅ、うぅぅ……ひぅ、う、ふぁ」 軽いアクメに見舞われたばかりの野々子は、兄の緩いピストン運動にあわせて腰をカクカクと震わせるのだやっとのことであった。 息を整えている間も、甘美な肉快がぶり返している。意識を保つのがやっとのことなのだ。美貌はすっかりと緩みきって、薄笑いすら浮かんでいる。発情した犬のように半開きの口から涎を垂らし、艶めかしく柔腰をくねらす。兄の腕に抱かれたまま、次の快感のために自身を昂ぶらせることで夢中になっているのだ。 「あひっ、うぁ、あ……アニキぃ、ボクぅ、またぁ……ふぁ、だ、だんだん……よくなってきれる、ひゃもぉ……」 「そうかそうか。兄ちゃんもたまんねえぞ」 「ぼっ、ボクもぉ……はぁ、うは、また……まららめににゃるぅ……んっ」 挿入感で焦らされて、とうとうこらえきれなくなった野々子は、両腕を兄の首に回してしがみつく。寝転がった将一の上に、野々子が覆いかぶさる体勢だ。 びったりと体をひっつけあったところで、二人は唇を重ねた。 野々子は兄の口内に涎を流し込みながら、ためらいもなく舌を吸う。ベチャベチャと唾液の絡み合う音を響かせるデイープキス。粘膜をなすりつけあうと一体感がすこぶる高まる。口づけが性感を促進させる、生理作用の実態も知らぬまま彼女は将一の舌先を吸い出し、ぬめ光る朱唇で扱いていく。 (アニキとキスするだけで……腰の奥にキュッってきて……もう、こんなの……やめられなくなっちゃうよぉ……) 高揚感は増すばかりで、とどまるところを知らない。 むしろ中毒性じみた効果すら発揮するほどの快美に満たされている。たまらない快楽をもたらしてくれる男性器。その持ち主である兄に肉欲をぶつけることしか考えられなくなっているのだ。 「えへへぇ……アニキちんちん、らいしゅきにゃのぉ……」 床に転がり抱き合ったまま、卑猥な言葉を発する野々子。 「あふ、ン……は、はやくらしてぇ……ボクの、おなかのにゃかにぃ……アニキのドピュドピュれぇ……イかしぇてほひぃのぉ……」 はしたない単語を織り交ぜながら、兄の射精をせがむ。 将一は妹にしがみつかせたまま上半身を起こした。たがいに顔を間近で対面させた状態で、胡坐をかいた兄の腰に野々子が座った体勢だ。 自然に体重がかかる交接姿勢であるため、巨根は膣内をギチギチに埋めるほど深く抉り込んでいる。ひとゆすり加えれば、またしても膨張しきった穂先が火照った子袋にめり込みかねない状態だった。 「あ、ああぅ、また……おにゃかのおくぅ……これ……これぇ、いひ、イイよぅ……」 充血しきった子宮を圧迫されると、野々子の胎内に痺れが広がる。 噛み合わせた歯をカチカチと鳴らしてしまうほどの愉悦が、たちまち押し寄せてきた。下腹がヒクつき、腹腔内で押しのけられた膀胱が悲鳴をあげる。 (こ、こんなときに……どうしてぇ……オシッコしたくなってきちゃってる……) とたんに尿意がこみ上げてきた。そのせいで緊張が増し、健康的な少女の肢体はさらに感度を増していく。 今にも気を失いそうな妹と座位で抱き合った将一が、いきなり唇を吸った。 「うっ、うぅ、ふぅー……うふ、んんっ、くぅ……んぢゅっ!?」 唐突に兄からキスされ、野々子の背筋に震えが走り抜ける。 抱擁で高まっていた陶酔感。そこに情熱的な接吻で後押しが加わると、頭の中に桃色の花火が散る。全身あますところなく快感が伝わり、甘い痺れに満たされると蕩け崩れてしまいそうだった。スクール水着に包まれた華奢な体を抱きすくめられていなかったら、本当にその場で転がっていたに違いない。 「ぷはっ……んぅっ、んっ、はふ……アニキぃ、息できにゃい、んふっ、んっ……」 兄妹の唇が何度も重なる。 息継ぎをするのがやっとのことだ。そのうえ連続的な口戯の間も、いかつい怒張で疼きっぱなしの子宮を突き上げられる。 腰の奥からずくずくと愉悦が響き、頭がぼんやりと痺れてきた。 (もうダメぇ……何も……何も考えられなくなるくらい……アニキとエッチするのって、最高だよぉ……また、イッちゃいそう……) 唾液まみれの舌をからめながら、前回の絶頂感を思い出す。 記憶を反芻することでますます陶酔感が強くなる。そこからさらに快美を後押しするかのごとく、兄の手が捲れたスク水の胸元に伸びた。 「んふぅっ────!? む、むひゃめ……胸ぇ、ひゃめぇっ……」 オルガスムスに至るコツを覚える以前に揉まれたときは、段違いの乳悦が訪れる。 育ちかけの半球を兄のゴツい手のひらがまさぐりだした。太い指がピンととがった乳頭にぶつかり、ぷくりと盛り上がった乳暈とぶつかる。すると、たちまちビリビリと痺れが広がり、背筋に幾度も電流が走り抜けていく。赤らんだ乳肌が火傷をしたかのように火照る。 「ふひゃ、あ……あぅ、お、おっぱいモミモミしゃれながりゃ、じゅぼじゅぼキテるぅ……うひぃ、ン、っく」 手のひらサイズの乳房に受ける愛撫刺激が連続する中、そそり勃つ陰茎が潤う秘洞を突き上げてくるのだ。感じやすい膣皺は充分以上に感度を高め、ひと擦りされるたびに爆発的な快感を受け取る。 胡坐をかいた兄の腰に跨った野々子は、乳揉みと抽挿で二重の快楽に翻弄されていた。そこに口づけが送られ、舌粘膜が痺れるほど強く吸われる。彼女自身も将一の舌先を唇で挟み、存分に味わう。唇が離れると、唾液が糸を引く。粘つく透明な細い筋が浴室内の照明を浴びてきらめくと、エロチックな気分が加速する。するとまた、兄妹はためらうことなく接吻を繰り返してしまうのだった。 今や快美は三倍増しどころではない。身震いでわずかに身じろぎするだけで、愉悦の波が響き合う。頭の中は沸騰しきって、快楽を得ることしか思い浮かばない。溺れそうなほどの情欲に支配されきった少女の肢体は、まさに肉悦の坩堝と化していた。 潤いに満ちた子宮粘膜を漲った亀頭で擦る将一も、射精欲を最高潮に昂ぶらせているらしい。スクール水着に包まれている、ムチムチとした野々子の双臀をわしっと掴んで、牡腰の上に座った肢体を激しく揺さぶる。爆発しそうなほど膨張している海綿体から太い茎肉までもが、滾る牡エキスを放ちたがって性急そうにヒクついていた。 「おっ、おれ、もうでっ、でっ、出そう……」 「い、いひっ……いいよぅ、いっぱいぃぃ……ひっぱい、らひてぇっ!!」 野々子の哀願に応じて、ピストン運動が速まっていく。 突き上げられる兄の腰振りが一気に加速した。 「あっ、ひぅ、ひっ、しゅ……しゅごい、あっ、ああ、アニキぃ、もっと……もっろひれぇ……もっ、もうしゅぐ、ひぐ……いぎそうっ、イグかもにゃのっ……」 肉快のギアが一気にトップに引き上げられる。同時に、突き上げられてさんざんに揺さぶられた膀胱が悲鳴をあげた。勢い良く盛り上がる快楽の昂ぶりにあわせて、尿意までもが高まっていく。 少女の美肢体が緊張でわなわなと震える。すると、視界にパチパチと白い火花が散って、彼女に絶頂へのカウントダウンを告げだした。 「あひぅ、い、いぁ、ん……イかれひぇっ……もう、わらひ、ンアッ! もっ、ひゃめぇ……うっ、うはっ!!」 野々子の口から出る言葉は、もはや意味をなさなくなっている。 艶めかしい喘ぎを放ち、彼女は牡ピストンにあわせてスク水に包まれた肢体をはずませた。ザラついた茎肌が激しい抽挿を繰り出し、照り色をきらめかせるラヴィアに擦りつく。たおやかな肢体が性感刺激に見舞われ、全身に快美電流が伝わっていく。手足は痺れ、口からはひいはあと熱蒸気のごとき吐息がひっきりなしにこぼれ出る。いつ果ててもおかしくないほどに、テンションが上がりきっているのだ。兄妹の結合部からは、滝のように滴る潤滑液が飛沫を散らす。 野々子と将一は、同じタイミングで絶頂に達した。 「うおおおっ、出るぞ出るぞっ!! クッ……ウオオオオッ!」 「いひっ、アニひぃ……イクイクイクイク────イクゥ!!」 ブルッと大きく肩を震わせて、将一は腰の奥から煮え滾るマグマを解き放つ。粘膜を濡れ光らせる亀頭冠がカリ山を盛り上がらせた。 どっぷびゅるぅっ、どびゅびぶびゅドクンドクンどびゅドププププッ……!! 灼熱が脈打つ輸精管をくぐり抜け、穂先から熱いスペルマが迸った。 「あああああああっ……あちゅいのきらぁっ、ひぅ、う────イッ、イクぅ! あああぅ、うあああ、ふああぁぁぁぁっ……」 兄の種付け汁を受け止めながら、野々子は仰け反り白い喉を震わせる。 ヒリつく子宮内粘膜めがけて夥しい量の精液ぶちまけられていく。オルガスムスと同期して、子種を受けた子袋が収斂する。子宮と隣接する尿溜まりが揺さぶられ、貯尿量が限界に達した。膀胱から解放された体液が、尿管の先に向かって一気に走り抜ける。 ピシュゥゥゥ……じょば、じょろっ、ジョボボボボ……。 最高潮の牝悦に至った女体が震え、ビクビクと痙攣する。ひとつながりになった牡腰に、派手な音とともに野々子は尿液を浴びせかけた。肢体のわななきにあわせて、胎内の牝器が収縮する。子宮頚部から膣道がうねくり、太ましい肉棒から残った射精液を扱き出していった。 「ふあ、あああ……う、ふぅー……はふ、はひ、ひー……」 派手な失禁絶頂を演じた野々子が、兄の体にグッタリともたれかかる。あまりに深いエクスタシーに見舞われたせいで、手足に力が入らない。弛緩しきったスク水ボディは白濁液まみれで、ヒクッ、ヒクッと痙攣するばかりだ。 (すごい……前よりも、もっと……感じすぎて、イッっちゃたぁ……メチャクチャ……気持ちよかった……) 事後の陶酔に浸りながら息を整える。 恍惚感は長引いて、なかなか立ち直れそうにない。それどころか、もう兄のペニスなしではいられない状態になっていた。 とはいえ、もう支えがなければ座ることもできなくなっている。将一の腕に支えられ、そっと体の位置をずらされると、長大な竿肉が引きずり出されていく。と同時に、さんざん注ぎ込まれた精液が、どぷり、ドプッと音をたてて膣穴から溢れ出てくる。はちきれんばかりに瑞々しい、少女の下肢は今やザーメンまみれだ。内腿から膝の裏、優麗な脹脛、踝からつま先までが白い粘液でまだらに染められている。 とらえようによっては、淫靡なこときわまりない光景であったが、野々子本人は満足しきった笑みを顔に浮かべていた。 「はふひ、ひ、ふぁ……えへ、ひへへ、ふぅ、ふひー……」 「お、おい。しっかりしろ。しっかりしろ、野々子。兄ちゃんの声が聞こえるか? 起きろって」 息を荒くしている妹のことが心配なのか、将一が必死に呼びかける。 そこでふと視線を落とした野々子は、兄の変化に気がついた。 「あっ……あっ! うぁ……アニキ、治った!!」 「えっ……!?」 将一が股間に目を向ける。 これまで必要以上に漲っていた勃起の充血は鎮まって、ダラリと萎れていた。破裂しそうな巨根サイズであったはずだが、大きさも元に戻っているようだ。 「本当だ! でも、これ……まさか、もう勃たないなんてことは……」 不安を感じた将一は、妹に目を向ける。 事後の乱れた姿で横たわったままの野々子。スクール水着の布地は胸元と股布がずらされて、乳房と秘所が曝け出されている。そのうえ汗まみれで、特に股座は自身の愛液と兄の放った大量の汚液でべしょべしょだ。 野々子のあられもない格好を見ると、兄の股間で陰茎が首をもたげる。普段から見慣れた程度の平均的な長さであった。 「アニキ? どうしたの。元に戻ったんじゃないの?」 「あ、ああ……戻ったみたいだ。元通りの大きさだ!」 「そっかぁ。よかったね」 野々子はニッコリと微笑んだ。 「……でも、ちょっと残念……かも……」 喜んでいる兄には聞こえないように、彼女は小さな声でつけ加えた。 |