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『アパートに帰ると妹が遊びに来ていた』




   ≪3≫

 兄の手を握ったまま、麻美子は胸を高鳴らせた。
(お兄ちゃんと私って……本当の兄弟じゃないんだよね。だったら……)
 鼓動がドキドキと弾む。
 愛らしい頬が赤く染まり、呼吸が次第に早くなっていく。
 彼女の体が、全身の細胞が、兄と触れあうことに期待していた。
「お兄ちゃん……私、もう子供じゃないんだから……」
 毛布をめくり、麻美子はゆっくりと上半身を起こす。彼女の動きにつられたみたいに、裕介も同じ姿勢で妹と向き合った。
 麻美子は裕介の手を胸元に導く。
「おっぱいだって、こんなに大きくなったんだよ。だから……」
「あ、ああ。うん」
 見事に育った乳房の上に、兄の手のひらが重なる。
 ワイシャツ越しに相手の体温を感じながら、彼女は潤んだ瞳を裕介に向けた。
「ねえ……お兄ちゃん、私と……」
「わかった。わかったから」
「わかってないよ。私が、お兄ちゃんのこと……どう思っているのか……」
「兄妹でこんなことするの、ダメだよ」
「どうして……?」
「どうして、って……」
 答えられない兄を尻目に、麻美子はシャツのボタンをはずしていった。
「……だって、私たち本当の兄妹じゃないんでしょ? 血が繋がっていないって、そういうことなんだよ……ね」
「だけど……」
 ワイシャツの胸元が広がり、くっきりとした胸の谷間が露わになる。
 柔乳の上に重なる兄の手に、ためらいを感じさせる震えが走り、直後に力がこもった。
(あっ……お兄ちゃんの手が……)
 やわっこい乳肉をひと揉みされただけで、たわわな膨らみの全体が疼き、痺れが走り抜ける。
 待ち望んでいた兄との関係。
 期待が強かったせいなのか、軽い愛撫だけで快感が押し寄せてくる。
 全身にビリビリと電流じみた快美が流れ、麻美子はたちまち高まる気持ちをこらえきれなくなってきた。
「私、お兄ちゃんのことが……好き」
 気がつくと、胸に秘めていた思いが口からあふれ出している。
「好きっ……好きなの! お兄ちゃんのことが好きっ……大好きなの……ずっと、ずっと前から……」
「……麻美子」
 裕介はハッと息を飲んでから、途切れがちに問いかけた。
「本気……なのか?」
 兄のつぶやきに、麻美子は小さく頷き返す。
 豊満な乳房の上に重ねられた手が、かすかに動いた。
 ひどく臆病で、遠慮がちに柔乳を撫で回す。どうやらまだ、ためらいが勝っているらしい。
 裕介はポツポツと語りながら、視線を横に流した。
「本当のことを言えば、俺だって……でも、兄妹でこんなことしちゃいけない……と思う」
「私も……いけないことだって、わかってる。だから……」
 頷いて、そのまま視線を俯かせていた麻美子は、ふと顔を上げて兄の顔を見つめる。
「今夜だけでいいから……今だけ、お兄ちゃんを……お兄ちゃんじゃなくて、恋人みたいに好きでいたいの……」
 麻美子は、胸元にかかった兄の手に、そっと自分の手のひらを重ねた。
 それが合図となったのか、裕介が顔を近づけてくる。
 彼女はゆっくり目を閉じた。
「ん……」
 唇が触れ合う。
 すぐにその感触は消えて、胸の奥から弾むような鼓動の高まり。
 麻美子は瑞々しい朱唇を指でなぞる。
 ほのかなぬくもり。そこには兄の唇の感触が、まだ残っていた。
「私……お兄ちゃんと、キス……しちゃった」
「……麻美子」
「お兄ちゃん……あ」
 キスには兄の理性を薄れさせる効果があったらしい。
 充分に発育した乳房の上に重ねられていた手が、驚くほどに大胆な動きを示す。
「あん……お兄ちゃんの手つきが……エッチだよう」
「こんなに……よく育ってるなんて……」
 妹の発育ぶりに、裕介は驚きを隠せないらしい。
 同世代の少女に比べても、抜群によく育った豊満なバスト。もはや羽織っただけとなったシャツの上から、蕩けそうなくらい柔らかな乳脂の塊めがけて兄の指が沈み込む。
 たわわな柔肉をムニュムニュと揉み込まれるたびに、麻美子の全身に痺れが走り抜ける。
(お兄ちゃんに、胸を……触られているだけなのに……)
 首筋に、背筋に、手足の先にまで。
 麻美子の美肢体のあちこちに震えが広がっていく。こらえきれないほどの心地よさがこみ上げてきて、めまいさえ感じてしまう。
 兄の手のひらの下で、ぷっくりと盛り上がった乳暈がワイシャツの布地と擦れる。
「あ……ンンぅ……」
 敏感な乳頭が隆起し始めていた。
 乳の先端から広がる刺激のせいで、胸の動悸が弾む。その痺れにも似た感覚のせいで、手足に力が入らない。
 次第に脱力していく体が、ごく自然に布団の上で仰向けに倒れ込む。
「ふ、ぅあ……あぅ、ん……気持ちいいよぉ、お兄ちゃん……あぁん」
 すっかりと顔を上気させながら、麻美子はハアハアと息を荒らげるばかり。
 呼吸をなだめるのだけで精一杯な彼女の肩に、兄の手が重なった。
「痛かったり、苦しかったらすぐに言うんだぞ」
「はぁ、ふぁ……うん。大丈夫。でも、やさしく……してね」
 ボタンをはずされたワイシャツだが、まだ脱げきってはいない。首筋からヘソまでの白い肌が布地の狭間からかいま見え、まるで細い帯のようだった。
 はだけた裾がかろうじてかかっているだけとなった、半裸の肢体。
 そこに裕介の手がかかり、邪魔な布地を脇にのける。
 とたんに目の前で、はちきれそうなほどよく張った乳房が曝し出された。先端に宿るピンク色の乳首をツンととがらせ、乳輪は控えめに小さい。それでいて形の整った半球は、見事なボリューム感がある。
 見事に育った妹乳を前に、兄は目を見開き、ムッチリと丸い膨らみを凝視した。
「お兄ちゃん……あんまり見ないで」
 布団の上に横たわった麻美子は、頬を赤らめながら裕介を見上げる。
「そんなに見られると……私、すごく恥ずかしいよ……」
「ごめん。すごくキレイだったから……昔は、男の子みたいにぺったんこだったのになあ」
「お兄ちゃんの……エッチ」
「子供の頃は、一緒に風呂に入ってただろ。それにしても……よくここまで育ったなあ」
 兄の口から感慨深そうな声が出た。
 落ち着いた雰囲気の声で言いながら、裕介は量感抜群の柔乳を手のひら全体で包み込む。
 兄の手がスベスベとした乳肌を丁寧に揉みさする。
 妹の乳突起はいまや完全な勃起状態にまで達していた。コリコリとした手応えを返すほどの痼となっている乳頭部。先端にいたるまですっかりと充血しているため、見事なサイズの乳房は艷めいた張りを帯びている。
 感じやすいバストを撫で回されているうちに、麻美子の呼吸はますます乱れていった。
(おっぱいの先まで、ジンジン痺れちゃってるよう……)
 裕介の手が、蕩けそうなくらいに柔らかな敏感乳房をさらに揉み込む。
 乳愛撫を受けただけで麻美子の顔は真っ赤に染まり、頭の中がぽーっと熱くなる。ひと揉みされるたびに胸を中心に快感の波が広がり、愛らしい少女の肢体に陶酔が伝わっていく。
 未体験の快楽になすすべもなく震えるだけの妹に、兄がやさしく声をかけた。
「怖いか? 大丈夫か、麻美子」
「うん……平気だよ。お兄ちゃん」
 麻美子はそっと兄の腰に手を置く。
「ま、麻美子……」
「お兄ちゃんに触られているだけで気持ちよかったの。だから、今度は私が……お兄ちゃんを気持ちよくしてあげるね」
「おい……な、何を……」
 裕介のズボンが下ろされ、股間の男性器が露わになる。
 完全に勃起しきった陰茎は太い肉幹に血管を浮かせ、みっしりと張った亀頭がカリ縁を盛り上がらせていた。
(お兄ちゃんのアレが……こんなに、すごくなっちゃってる……)
 はじめて目にするいかつい肉竿にたじろぐ麻美子。
 布団の上に座った姿勢の兄から見て、彼女は腰のあたりで手をついて、寝そべるような体勢をとった。
「待っててね、お兄ちゃん。す、すぐするから……」
「うっ……ま、麻美子……」
 胸の鼓動をはずませながら兄の腰に顔を寄せていく。
 きらめく唇から桃色の舌をはみ出させ、ぎこちない動きで充血した牡の先端を舐める。
「んっ……んくっ、ん……」
 カウパー汁を垂れ流す穂先の割れ目を舌先でなぞり、兄の快感を引き出す。
 張りつめた海綿体を口にふくむ。そうしてから舌で唾液をまぶしつつ、兄の肉棒を喉の奥へと進める。
 口での奉仕に加えて、さらには手で血管の浮いた牡茎をさすり、射精を促す。あまりに巧みな口唇愛撫に、太い肉茎はその怒張ぶりを増すばかりだった。
「んぶ、っぐ……んふ、ぅ、んっく……んぐ」
「ま、待った……ちょっと待った!」
 急激に快楽が盛り上がりすぎて驚いたのか、裕介は妹の行為を押しとどめる。
「麻美子。その……どこでこんなことを覚えてきたんだ?」
「お兄ちゃんが帰ってくるまで、部屋にあったDVDを見たの。そしたら、こういうふうにしてたから……」
「勝手にあれを見たのか? いや……あれは、その……勝手に見ちゃダメだよ」
「だって、部屋の掃除をしていたら見つけちゃったんだもん」
 俯き加減で上目遣いになる麻美子。
「それに、あれ……妹とエッチしてるのばっかりだったから……気になるもん」
「だけど、それは……あれだ。あの、ほら……」
「そんなに私と……自分の妹とエッチしたかったの。お兄ちゃん?」
 兄の性癖を気にするあまり、彼女は心配そうな顔つきになっていた。
「あんなもの、本物の麻美子に比べたら……ただの代わりにすぎないよ」
「ふふっ……お兄ちゃんがそう言ってくれると、私……なんだか嬉しいな」
「それはそれで問題があるような……」
「もっと気持ちよくなってね、お兄ちゃん」
 そう言うと、麻美子はふたたび兄の逞しい屹立に舌を這わせる。
 鈴口から溢れ出る前戯汁を舐め取り、先端部に唾液をからませていく。そんな濃厚な舌愛撫を受けている裕介が、座った体勢のまま時折ビクッと腰を浮かせる。どうやら、理性が今にも飛んでしまいそうなほどになっているらしい。
「……はぷ、ん、んふ……んぐ、ん、んぅ……」
 いきり勃った茎肉を手でやわらかくシゴきながら、穂先を吸う。
「んぐ、ムグ……ん、ん……」
「そ、そんなに……ううっ、強く吸ったりしたら……おぁう」
「……はぷ。んふ……お兄ちゃんの、とても固くなって……んう、んぎゅ、んっ……」
 清純な妹が淫らな奉仕を繰り出す。
 今まで兄妹の関係にあった少女から熱烈なフェラチオを受けている。その事実が、裕介の勃起肉を爆発しそうになるほど固く、強張らせていくようだ。
 強まる恍惚に包まれた兄が、その場に座ったまま背を仰け反らせる。
 そんな彼の様子をうかがいながら、麻美子はふと頭上を見上げた。
「うう……う、うぅむ」
「お兄ちゃん。気持ちいいの……? ねえ……私、ヘタじゃないかな……」
「き、気持ちいいよ……麻美子の口、最高だ……」
 麻美子の舌奉仕によって、兄のいかつい男根は今にもはちきれそうなほど膨らんでいた。
「もっとがんばるから……気持ちよくなってね。はぷ、んく……んぅ、んふ」
 牡の快感を引き出す行為に没頭する麻美子。
(私のお口で……お兄ちゃんが気持ちよくなってくれてる……)
 いきり勃つ牡器の様子から兄の興奮ぶりが伝わり、いつしかの彼女自身も快感を得ている。
 腰の奥がキュンキュンとしきりに疼く。まるで、愛する人の快楽が伝染してきたかのようだ。
 響き合う音色のように、二人の肉欲が盛り上がる。肉の悦びを求める気持ちが高まると、彼女の唇を使った愛撫がますます積極的になっていく。
「ん、んぅ……んぅー……んにゅ、ふぁぶ、んふぅ……」
「ああぅ……だっ、ダメだ! もう我慢できないよ……」
「ふぎゅっ……!」
 麻美子が、兄の肉竿を喉の奥まで進めた瞬間。
 裕介は反り返らせた怒張もそのままに、布団の上で膝立ちとなった。
 こみ上げる牡欲がこらえきれなくなったのだろうか。それまで優しく接していた妹の頭をつかんで、メチャクチャに腰を揺さぶりだした。
「んっぐ、んぶ、んぶ……ふぼ、ぎゅ、ん、んぎゅ……」
 口内いっぱいを埋めるほど膨張しきった牡肉が激しく前後する。
 幾度も往復を繰り返す肉槍のせいで、あふれてきた唾液が麻美子の唇を濡れ光らせていく。
(お兄ちゃんのアレが……お口の中でピクピクしてる……)
 裕介の陽根が射精の前兆を示す。
 そこで、ふいに兄が腰の動きを止めた。
「もういいよ……このままだと、出ちゃいそうだから……」
「いいよ……出していいよ。お兄ちゃん」
 そう言いながら、麻美子は先端部を口にふくんで積極的に頭を前後に振る。
「麻美子のお口に……んっく、んぐ、ふぁ、おにいひゃんの……らしてぇ……」
「ああ。麻美子……麻美子……」
「おにいひゃんの……ひゅぐ、おせぇし、のんれあえるひゃらぁ……むぎゅ、んく」
 愛妹の言葉で裕介の牡欲がそそられたらしい。
 腰の奥に滾るマグマを放つための腰振りが、ますます激しくなる。
 膨らんだ亀頭を喉の奥にぶつけていく激しい牡ピストン。
「ふっぐ、んひゅ、ん……んぐ、んっ、んふぅ、んぁぅ、ん、んぅ……」
 麻美子の唇から涎がこぼれる。彼女は唾液で白い首筋までをも汚しながら、フィニッシュを目指して喉奥めがけて突き込まれてくる兄の猛ラッシュを受け止めた。
(お兄ちゃんのモノが喉まできちゃって……息ができなくなりそう……)
 妹が息苦しさをこらえていると、裕介の陰茎が痙攣を繰り返す。
「んぐ、んっふ、ぁふ、んぎゅ、ふぁ……ぅぐ、うう……んみゅ」
「麻美子、麻美子……で、出る……出すぞっ!」
「んっ、んっ……んんぐ、んっ……ン……んんぅ!」
 裕介の興奮が最高潮に達したとたん、亀頭冠がブワッと膨らんだ。同時に、充血しきった先端部から、輸精管を駆け抜けてきた精汁が一気に噴き出す。
 ドクンッ……! びゅぐっ、ドビュッ、ドクッ、どくん……。
 煮え滾った白濁液が麻美子の喉奥めがけて、溢れんばかりの勢いで放たれる。
「ん……んぇう、う、うぶ……んっく、ング……んぎゅ、ふぁ……」
 苦しげな声を漏らしながら、麻美子は兄の放った精液を飲み下す。
(すごく、苦くて……お口の中が、お兄ちゃんの味でいっぱいになっちゃった……)
 噎せ返るような濃精の匂いに酔い、彼女はその場で咳き込んだ。
「けほっ……ごほっ、えふ……」
「ごめん。大丈夫か」
 裕介は妹の背をさすった。
「飲んじゃったのか? そんな無理することなかったのに……」
「だって……DVDのアレで……みんな、飲んでたから……」
「麻美子……」
 健気な妹の行為に胸を打たれたか、裕介はいつもの穏やかな表情を見せる。
 兄の手が麻美子のほっそりとした体を抱き締めた。
「今度は、お兄ちゃんが……麻美子を気持ちよくしてあげるよ」
「……うん。でも、お願い……優しくしてね」
 愛する兄の腕の中で、彼女の頬がバラ色に染まる。




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